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歴史

 

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両山寺 縁起

 当山は人皇四十三代、元明天皇の御宇和銅七(714)年、観音の霊夢を感じ、泰澄和尚開創成されたお寺です。

 本尊に聖観世音菩薩をお祀りし、往昔には天台・真言の二道場にして山内に二十八の僧坊と五重の塔をはじめとする僧堂伽藍が甍を並べていたといいます。

 しかし、永禄年中、尼子氏と毛利氏との合戦の戦禍に会い、諸堂並びに宝物什器を失う難に会い、またいつの頃か天台宗は衰退し真言一宗となり僧坊も次第に廃れ、現在は両山寺本坊のみ存し現在に至っています。

 

 本尊ご詠歌に、

見渡せば ただ白妙の玉くしげ 二上山の雪の曙

とありますように、標高689メートルの二上山は四季それぞれの美しい姿で、昔と変わらず今も人々を迎えています。